『ヨガは呼吸がとても大事』
ヨガをされている方や関心のある方はこの言葉をよくご存知だと思います。
ヨガの呼吸法は「プラーナヤーマ」とも呼ばれています。
”生命エネルギーをコントロールする” という意味があり、エネルギーを取り入れ、それを全身に行き渡らせる行為です。
呼吸を制御することで身体と心の健康を促進する目的で行います。
ヨガと呼吸は密接に関わっていて、呼吸を正しくコントロールすることによってヨガの効果を最大限に引き出すことができるのです。
実は私がヨガを始めたその第一歩はヨガの呼吸法からでした。
重度の自律神経失調症が原因であらわれる様々な症状に耐え抜く力が尽き果てて、生きる気力をも無くしていた時期に出会ったのがまさに呼吸法だったのです。
その出会いがきっかけで自律神経のバランスが整い始め、徐々に病気が快方に向かっていきました。
数年後にはヨガを習得し、さらに驚くべき効果を身をもって体感することになったのです。
そんな私にとって救世主であるヨガの呼吸法。
その素晴らしいメリットを自身の経験を元にいくつかご紹介したいと思います♪
ヨガの呼吸法とは
ヨガの呼吸法にもたくさんの種類がありますが、もっとも基本的な呼吸は『腹式呼吸』です。
「丹田呼吸」と呼ばれることもあります。
腹式呼吸とは・・・
胸腔と腹腔を仕切っている膜状の筋肉である横隔膜を上下に動かして呼吸する方法です。
腹式呼吸は吸う息でお腹を膨らませて吐く息でお腹をへこまします。
日頃、肺を膨らませて肺をへこますという「胸式呼吸」を主にされている方は難しく感じられることでしょう。
それ以前に、まず呼吸を意識したことがない方もいらっしゃるかもしれませんね。
呼吸のタイミングはこれもヨガや呼吸法の種類によって様々ですが
私が行っている呼吸法でいいますと、最初の慣れないうちは”吸う”と”吐く”を同じぐらいの長さで行います。
そして慣れてきたら吸う時間よりも吐く時間を徐々に長くしていきます。
いつも生徒さんに吸う時間の1.5〜2倍の時間吐いてくださいと伝えています。
ヨガと呼吸の関係
先にもいいましたが、ヨガと呼吸にはとても密接な関係があります。
呼吸なしにはヨガを語れないと言っても過言ではありません!
それほど呼吸法は重要なのです。
深い呼吸をすることで身体に多くの恩恵をもたらします。
呼吸をコントロールすることで心の安定にも役立ちます。
また、ヨガのポーズ(アーサナ)を行う際にも、呼吸に合わせて動きます。
息を長く吐くと得られる7つの効果
それでは呼吸法のメリットを見ていきましょう!
ヨガ呼吸歴15年以上の私がリアルに実感している、息を長く吐くメリット。
細かくいえばもっとありますが、今回は以下の主な7つの効果に絞りました!
リラックス効果
◎長く吐くことで、自律神経のバランスが整い、リラックス効果が得られます。
自律神経の交感神経が優位な状態から副交感神経が優位な状態に切り替わります。
これにより全身の余分な力が抜けてリラックスし、緊張が解きほぐされます。
ストレス解消
◎リラックス効果により、ストレス解消効果が得られます。
続けることで精神の健康状態にも良い影響を与え、ストレスに対する耐性を高めることができます。
呼吸の浅さを改善
◎長く吐くことで呼吸が深くなり、呼吸の浅さが改善されます。
不調なときや不安や怒り、恐怖心があるときなどは緊張していて呼吸が浅くなっています。
意識的に長く吐くことでそれらが和らいでいきます。
今思い返してみると、自律神経の不調で体調が最悪のころは、呼吸がとても浅かったです。
肩で呼吸してる感じで、お腹を全く使えてなかったですね・・・
睡眠の質向上
◎リラックス効果により、睡眠の質が向上します。
寝る前にリラックスした状態で細く長い呼吸をすると心身の緊張が緩和されます。
精神も安定するため自然に深い眠りに入ることができます。
免疫力アップ
◎呼吸を深くすることで血液中の酸素が増加し、免疫力が向上する効果があります。
体内に酸素が適切に運ばれて細胞が健康的に働き、免疫力が向上します。
また呼吸器系の健康も維持されることで、免疫細胞が感染症と戦うことができます。
酸素って大事〜〜!!
あんなに脆弱な身体だったのに今は免疫力がぐ〜〜〜〜んと
アップしてめちゃくちゃ強くなりました!
集中力アップ
◎呼吸を長く吐くことで、気持ちを落ち着かせ集中力が向上します。
緊張がほぐれ心が落ち着き、平常心を取り戻します。
その結果、集中力が向上し仕事や勉強に集中して取り組むことができます。
人間関係がうまくいく
◎呼吸法を習慣化して自身と向き合うことで人間関係がスムーズにいくようになります。
毎日の習慣として呼吸法を取り入れることができると、対人関係に対するストレスが軽減されます。
対話中などに一呼吸おくことで、心を落ち着かせて冷静になれたり相手の立場にたつことができたりするなど、感情を上手くコントロールできるようになります。
呼吸法で気をつけたい点
無理をしない
呼吸法は無理をして行うと逆効果になります。
自然に、リラックスして行うことを意識しながら、無理のない範囲でゆったり行います。
体調がすぐれないときなども避けましょう。
(病中病後などは特に、一度に長い時間やり過ぎないように注意しましょう)
姿勢に注意する
呼吸法は、正しい姿勢で行うことがとても大切です。
背筋を伸ばし、座っている場合は床や椅子にしっかりと座り、安定した姿勢をとるようにします。
鼻呼吸を意識する
呼吸は鼻呼吸を意識します。
特に吸う呼吸は、口から吸うと人体にとって悪影響しかないと言われています。
口内環境悪化や、空気中の細菌やウイルスを直接体内に取り込むことで感染のリスクも高まります。
これまで口呼吸されていたかたはこれを機に鼻呼吸をマスターしましょう♪
医師の指示に従う
妊娠中や持病、疾患を抱えている場合は、医師に相談してから呼吸法を行いましょう。
医師から制限がある場合は、必ずそれに従うようにしましょう。
呼吸法
以下は、基本の呼吸法のやり方です。
1. 脚を組んで座り、背筋を伸ばします。
2. 目を閉じ、呼吸に集中します。
3. 鼻からゆっくり息を吸います。お腹を膨らませるようにします。
4. 鼻(口)からゆっくりと息を吐きます。お腹をへこますようにします。
5. 吸う息と吐く息の時間を均等にするようにして呼吸を深めます。
6.次第に吐く息を伸ばしていきます。(吸う息の約1.5〜2倍)
7. 呼吸をゆっくり繰り返します。
*鼻から息を吸い、鼻(口)から息を吐くことを繰り返します。
*呼吸に慣れてきたら、吐く息で身体の中の悪いものをすべて出し切るイメージで続けてみましょう。
*吸う、吐くの間に息を数秒間止めると、より集中力が高まります。
*時間をなかなか作れないときは寝る前に行うと睡眠の質も上がり、翌朝もスッキリします♪
*習慣化するには、1日のうちに何度も呼吸に意識を向ける癖をつけましょう!
呼吸は立ったままでも寝たままでもできます!
「気が付いたら吐く呼吸に意識を向けること」
が習慣化への近道です♪
呼吸法を習慣にして日々を穏やかに笑顔で過ごそう♪
『息を長く吐くメリット』や注意点等をご紹介してきました!
今では驚かれるんですが私はその昔、呼吸法を試みたとき正しい呼吸がまったくできませんでした。
というよりも呼吸を3分も続けようものなら疲労感でクタクタになるほどだったのです。
ですがいつの間にか習慣となり、呼吸法が身に付き、心身の緊張を緩めたり感情をコントロールすることまでもできるようになりました。
イライラしたり落ち込んだりすることもなくなり、とても穏やかに笑顔で日々を過ごしています。
もちろん自律神経失調症や不安障害といった、過去に患った神経系の病気も長年ずっと姿を消したままです。
呼吸法を習慣にすることのメリットは本当に絶大です!!
1日の少しの時間を呼吸に向けるだけ。
それだけで心身の健康の維持に大いに役立つのです。
もし気になったかたは一度試してみてくださいね♪
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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